こんにちは、編集チームのS.Sです。
今回は、中国でのソーシャルメディアの利用状況及び中国で人気のSNSについてご紹介いたします。
目次
(1)中国政府によるインフラの改善で、2023年までに農村地域へインターネットが普及と予測
(2)中国で人気のSNS Best3
(3)おわりに
(1)中国政府によるインフラの改善で、2023年までに農村地域へインターネットが普及と予測
2020年3月に発表されたeMarketerの記事によると、中国のSNSユーザーの総数は2020年に4.8%増加して8億5,910万人になり、2023年までにほぼすべてのインターネットユーザー(96.8%)がSNSユーザーになると言われています。そのため、中国のSNSユーザーの成長率は鈍化していきますが、2020年から2023年の間に毎年少なくとも3,000万人以上のSNSユーザーが追加される見通しです。
中国では膨大なSNSユーザーがいるにもかかわらず、現在でもまだインターネットに接続できていない地域があります。特に農村地域における政府からの継続的なインフラ投資は、電気通信を改善し、より多くの人々がインターネットユーザーになることを促しています。 2023年までには、インターネットユーザー数が増加することが期待されています。
SNS利用者属性を年代別に見てみると、2019年時点では、SNSユーザーの半数以上が34歳以下の利用者で構成されており、55歳以上の利用者はわずか12.5%でした。ところが、この構成は徐々に変化してきており、2023年までに55歳以上の利用者が17.4%まで増加見込みです。日本の約13倍もの人口がいる中国では、各年代の人数規模も大きいため、デジタルマーケティング活動を推進していく際には、年代のみでなく、居住エリアや嗜好性など、具体的にどういった生活者にマーケティングメッセージを届けたいかを明確化していくことが重要です。
(2)中国で人気のSNS Best3
中国で人気のソーシャルプラットフォームをご存じでしょうか?中国を代表するSNSには、メッセージングアプリのWeChat(ウィーチャット)、ショートフォームモバイルビデオのアプリのDouyin(ドイン/中国版TikTok)、中国版TwitterのSina Weibo(シナ ウェイボー)があります。eMarkerterのデータによると、WeChatは中国で最も高いモバイルインターネットユーザーの普及率を占めるプラットフォームです。(普及率=83.7%)、次にDouyin(56.6%)とSina Weibo(41.7%*アプリ版)が続きます。
中国で人気のプラットフォームBest3について簡単にご紹介致します。
第1位:WeChat
WeChatは、中国で約10年前にリリースされ、大きな進化を遂げています。単なるメッセージングアプリとしてLINEのようにお互いにメッセージをやり取りするのみでなく、生活者がWeChat上で買い物をしたり、支払い、公共機関などの支払いを実行したり、タクシーの手配を行うなうなど生活には欠かせないインフラとして成長しました。
また、2017年の初めに導入したミニプログラム(アプリ内アプリ)によって、WeChat上で多様なコンテンツ展開が実現可能となり、生活者とのエンゲージメントが高まり、生活者にとってますます不可欠なプラットフォームになりました。
特に、ミニプログラムでは、スマホのメモリ容量をあまり必要とせず、QRコードをスワイプするだけでオンラインとオフラインの連携が可能です。そのため、多くの飲食店や屋外施設など様々なところでオフラインからオンラインへの導線が作られており、生活者にとって情報をオンラインで取得することが当たり前の環境が整ってきています。
このミニプログラムは、アプリ内決済サービスのWeChat Payなど、WeChat内の他の機能に連携することもできます。現在、WeChatユーザーが利用できるすべてのカテゴリーの100万以上のミニプログラムがあります。
第2位:Douyin(ドイン/中国版TikTok)
Douyin(ドイン/中国版TikTok)の台頭は、中国で動画コンテンツへの欲求が高まっていたことがきっかけでした。Douyin(ドイン/中国版TikTok)は、簡単に動画が作成できるツールとレコメンド機能を活用することで短期間で中国国内で高い人気を誇るアプリとなりました。
Douyin(ドイン/中国版TikTok)を利用することで、誰もが日常生活の中の重要な瞬間を切り取り、記録することができるようになり、ジャンルを問わず多様性に富むコンテンツが投稿されています。1日あたりのアクティブユーザーは4億人を超えています。すでに、主な聴衆である若者の間の浸透がすでに高レベルに達しており、コンテンツプラットフォームとして人気を誇っています。
第3位:Sina Weibo(中国版Twitter)
初期のSina WeiboはTwitterのフォーマットによく似ているフィールドスタイルから始まっていました。しかし、Weiboは多くの進化を遂げ、ライブストリーミングやSnapchatに似たストーリーなど、オーディオとビデオのストリーミング機能を数多く組み込んでいます。
「今」を発信するためのプラットフォームとして多くの機能拡充を図りながら、有名人からインフルエンサーまで膨大なユーザーを抱えるWeiboは、中国の「主要オピニオンリーダー(KOL)」として知られる多くのトップコンテンツクリエーターを惹きつけています。
既に浸透率の高いWeChatでは、2020年に新機能として30秒前後のショートムービーを投稿できる「チャンネル」を追加しました。まだまだWeChatに成長余地があると期待できます。
(3)おわりに
本記事では、中国でのソーシャルメディアの利用状況及び中国で人気のSNSをご紹介してきました。
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